ピーリングとスクラブ、毛穴のケアをしようと思うと必ず出てくる単語ですが、どんな違いがあるのかご存知ですか?
どちらも古い角質や汚れを取り除きお肌のターンオーバーを活性化させるという点では同じですが、実は手法が全く違うのです。
今回は意外と知らない「ピーリング」と「スクラブ」の違いについて説明していきます。
ピーリングは角質を軟らかくして古い角質層を取り除き、毛穴やお肌をキレイにするケアです。
主にフルーツ酸とも呼ばれるAHA(アルファハイドロキシ酸)やサリチル酸など洗顔料にも配合されるような成分が使われています。
フルーツ酸の種類には、サトウキビやタマネギを原材料とするグリコール酸の他、青リンゴのリンゴ酸やヨーグルトなどの乳酸、オレンジなどの柑橘類から採れるクエン酸などがあります。
これらフルーツ酸は表皮の古い角質を剥離させて、皮下組織への潤い補給も行ってくれるので保湿効果もあります。
また、メラニンの生産を抑制する効果もあるとされており、毛穴を収縮させる働きもあります。
サリチル酸はニキビの治療などにも使われる成分で、肌の角質層を柔らかくして角栓による毛穴トラブルを抑える働きがあります。
スクラブによる角質ケアは粒子によって肌を摩擦することにより、汚れや古い角質層を除去していくという方法です。
これは垢すりと同じ原理で、物理的に肌を擦ることで古い角質を剥がして新陳代謝を促します。
擦るための粒子には塩やナッツやこんにゃく、種子や樹脂、マイクロビーズや軽石、シリカやポリエチレンなど様々な成分が使われています。
種子からできたスクラブは、種子の内果皮を砕いて作られた「アンズ核」や「モモ核」などがあり、コーンスターチの種子や繊維で作られたものなどもあります。
ナッツやこんにゃくの粒子は刺激も少なく、ナッツには保湿効果もあるので乾燥が気になる方にオススメです。
どちらも古い角質を除去し効果的に皮膚ケアをしてくれるものですが、使用方法や適量をよく守り自分の肌に合ったものを使うことが大切です。
材料や成分、効能や使い方などをよく理解し利用しましょう。
「ピーリング」と「スクラブ」の違いを紹介してきました。
どちらも正しく使えば毛穴のトラブルを防ぎ肌色を明るくしていくことにとても効果があり
ます。
「肌を溶かしたり、摩擦で削るなんて怖い」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、市販されているピーリング・スクラブ商品は作用もおだやかになっていますので、
心配する必要はありません。
他の化粧品と同様に、使い方には注意が必要ですが、毛穴の黒ずみや肌のくすみに悩んでいる方は
是非ピーリング・スクラブケアを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。