なかなか治らなかったり、繰り返しできてしまうニキビに悩まされる女性は多いもの。
ニキビの原因はさまざまですが、古くなった角質が硬くなり毛穴を塞いでしまうことが原因となる場合もあります。
このため、ニキビの対策には角質のケアが重要になってきます。
今回は角質とニキビの関係、角質ケアの取り入れ方などをご紹介します。
角質とは肌の表面の表皮の中でも最も外側にあって、紫外線やホコリ・摩擦などの外的刺激にさらされている部分の層のことを言います。
角質層の厚さは0.01?0.03mm程度でとても薄く、積み重なった角質と角質の間に水分をたくさん保持することで肌を刺激から守る「バリア機能」を持ちます。
また、その潤いから皮膚を美しく見せる働きをしています。
「角質ケア」とは、この角質の潤いを保つことと、剥がれ落ちずに残ってしまった余分な角質を取り除いてキメを整え、肌のターンオーバーを正常に導く というケアになります。
肌質や年齢に関係なく、ニキビのできてしまう原因のひとつは「毛穴に皮脂が詰まってしまう」ためです。
皮脂の分泌は年齢とともに減少するのですが、どうして毛穴に詰まってしまうのでしょうか?
その原因は「食生活」「睡眠不足」「ストレス」「加齢」「洗顔のしすぎ」「乾燥」など、さまざまな要因によって、角質の潤いが失われてバリア機能が低下してしまうことに関係しています。
角質が整った潤いのあるお肌では毛穴も柔らかく過剰な皮脂をきちんと押し出してくれますが、バリア機能が低下しているお肌はストレス、乾燥、紫外線やホコリなどのダメージを受けやすくなり、
その結果、硬くなってしまい皮脂を押し出すことができず毛穴を詰まらせる原因になってしまうのです。
さらにその詰まってしまった毛穴の中で皮脂が酸化し固まってしまうと、常在菌である「アクネ菌」が過剰に増殖することによって
大人ニキビなどの肌トラブルが発生してしまいます。
また、お肌の生まれ変わりの周期「ターンオーバー」は、年齢と共に周期が長くなってしまうのでニキビが治るのに時間がかかるという
背景もあり、ニキビが悪化しやすくなっているのです。
大人ニキビ対策にもっとも大切なケアは潤い補充。
保湿成分の入った化粧品や美容液・保湿パックなどで角質の水分を補ってあげましょう。
ここで注意したいのは、乳液やクリームなどの付けすぎです。
乳液やクリームには油分が多く含まれているので、あまりたくさんの量を肌に付けてしまうと、ニキビの悪化にも繋がります。
ニキビができている場合、油分はごく少量の使用に留めるか、セラミドなどの角質にもともとある保湿成分での角質ケアが望ましいです。
古い角質が溜まってしまい毛穴に負担をかけニキビを引き起こしているような場合には、ピーリングゲルなどで古い角質を除去するケアも効果的です。
ただしピーリングによるケアは、やりすぎると角質を落としすぎてしまう可能性もあるので、1週間に2度程度の利用に留め、
必要な時に使うというケアをしていくといいでしょう。
保湿をしっかりして角質を保護してあげたり、余分な古い角質を取り除いてあげることで角質層はどんどん潤いを取り戻して、
ニキビに負けない強く美しい肌に生まれ変わっていくことができるのです。
毎日のケアをしっかり行い、いつまでも若々しいお肌でいたいものですね。