毎日丁寧に洗顔しているはずなのに、気づけば毛穴が詰まってザラついたり、黒ずんだりしていることはありませんか?
この毛穴に詰まってしまうものは、「角栓」と呼ばれています。
皮脂や汚れが詰まっていると思われるかもしれませんが、実は角栓の大部分は、私たちの肌の表面にある「角質」といわれているんです。
角質は本来、私たちの肌を守る大切なもの。
それが、どうして毛穴を詰まらせる角栓となってしまうのでしょうか。
私たちのお肌の表面には「角質層」と呼ばれる薄い膜があります。
角質層は水分を含み、外部からの刺激から肌を守ったり、肌の内側にある水分が蒸発するのを防いだりする役割を果たしています。
角質層を構成している細胞は、表皮の最も深い部分にある「基底層」で生まれ、約2週間かけて少しずつ表面へと押し上げられてきたものです。
基底層で生まれて角質層に到達した細胞は、角質層にさらに2週間程度とどまった後、垢となってはがれ落ちていきます。
基底層で生まれて角質層からはがれ落ちていくこの約1ヵ月のサイクルが、「肌のターンオーバー」と呼ばれるものです。
・ピーリング
角質は本来自然にはがれ落ちていくものですが、何らかの原因で肌のターンオーバーが遅れると、古い角質がスムーズにはがれ落ちずに肌に長く留まってしまいます。
古い角質は乾燥しやすく、肌をカサつかせたりゴワつかせたりします。
これが毛穴の内側や周りで起こると、角栓の元になります。
はがれかけた古い角質に、分泌される皮脂や化粧品の成分、汚れなどが絡まることで毛穴をふさいで栓をしてしまうので「角栓」と呼ばれるのです。
ターンオーバーが乱れる原因としては、加齢や紫外線によるダメージ、睡眠不足など生活習慣の影響が考えられます。
角栓はそれ自体が目立って気になるだけでなく、酸化して黒ずんだり、炎症を起こしてニキビの原因になったりします。
だからと言って、自分で指で押しだしたり、はがすタイプの角栓用パックを使って無理に角栓を取ろうとするのはNGです。
肌表面を傷つけたり、本来はがれる必要のない角質まではがしてしまい、さらなる肌トラブルを引き起こす原因になってしまいます。
肌に優しい成分のピーリングで、角栓が大きくなり過ぎないよう、こまめにケアすることをおすすめします。
ピーリング後の肌はしっかりと保湿することも忘れずに。
また、ターンオーバーの乱れが角栓の原因になるので、良質な睡眠やバランスの良い食生活を心がけて
ターンオーバーを整えるようにするのも大切です。
上手に角質ケアして、角栓の目立たないすべすべ肌を目指していきましょう。