日頃から気をつかってスキンケアに励んでいる人でも、お肌の調子はコロコロと変わることも。
もしかしたらその原因は「ホルモン周期」を無視したスキンケアかもしれません。
では「ホルモン周期」を意識したスキンケアとは、いったい何なのでしょうか?
女性の体のコンディションは、女性ホルモンの分泌によって周期的に変わります。
女性ホルモンには、おもにエストロゲンとプロゲステロンの2種類があります。
・エストロゲン
子宮内膜を厚くし、妊娠の準備をするために分泌されるホルモンです。
これが多く分泌されるとお肌の水分量が増えて、特別なことをしなくてもコンディションがよくなり、自律神経を安定させる働きのおかげで気分も前向きになります。
・プロゲステロン
エストロゲンによって厚くなった子宮内膜をやわらかくし、受精・着床を促すはたらきをもっているホルモンです。
これの分泌が多い時期は皮脂の分泌が増え、むくみや肌荒れ、頭痛やイライラなどの不快な症状が増えるようになります。
これらのホルモンの分泌量は、4つのパターンを繰り返す周期で変化します。
そして、ホルモンの分泌量によってお肌のコンディションも大きく変わるのです。
例えば、エストロゲンのはたらきが活発になる時期には有効だった角質ケアやピーリングを、プロゲステロンの分泌が増えてお肌がデリケートになっている時期にも行うと、お肌の刺激につながり逆効果になってしまう場合があります。
①月経期
生理の1日目から7日目の間の、体温が低く血行の悪い時期です。
この時期は女性ホルモンのはたらきが2種類とも下がり、お肌が乾燥しがちなので、とにかく保湿することをオススメします。
ストレッチなど、血流を改善するような軽い運動を行うのもいいですね。
②卵胞期
生理1日目から数えて8日目から14日目の間の7日間は、エストロゲンの分泌がピークになり、特に何もしなくてもお肌が潤い、調子がよくなります。
この時期には、新しいスキンケアを試してみたりパックやピーリングなどのスペシャルケアを行うと、効果が得られやすくなります。
スキンケアに加え、ビタミンCなどの美容成分を多めにとるのがオススメです。
③黄体期前期
生理1日目から数えて15日目から21日目の間には、お肌の調子が少しずつ下降していきます。
お肌が荒れやすく、シミもできやすくなるので紫外線ケアを念入りに。
全身がむくみやすくなるので塩分をあまりとらないように心がけ、お酒もなるべく控えてくださいね。
④黄体期後期
次の生理の直前、生理1日目から数えて22日目から28日目の間の7日間は、もっともお肌の調子が悪くなり、吹き出物やシミ、そばかすなどの肌トラブルが起こりやすくなります。
お肌の調子が悪いと化粧品を変えたり、いつもより念入りにスキンケアしたくなってしまうかもしれませんが、逆にお肌への負担を増やしてしまう可能性が高いので控えたほうがよいでしょう。
洗顔のときに、クリーミーで弾力のある泡をいつもより時間をかけてたっぷり作るようにし、やさしく洗うようにしましょう。
必要最低限のスキンケアをていねいに行えば、お肌はちゃんと応えてくれますよ。
ホルモン周期には個人差があります。まずは基礎体温表をつけるなどして、自分のリズムを知ることから始めてみてくださいね。
お肌のコンディションに合わせて、普段より一歩進んだスキンケアを目指しましょう!