睡眠不足は健康だけでなく、美容にとっても大敵。
最近「顔が暗く見える」「お肌がくすんできたように感じる
なら、その原因はもしかしたら睡眠不足かもしれません。
お肌のコンディションを改善するには、外側からのスキンケアも大切ですが、内側からのアプローチも非常に大切です。
そこで睡眠不足とくすみの関係、お肌に透明感を取り戻す方法についてご紹介します。
睡眠不足で疲れが抜けないようなとき、血液はドロドロになってしまい血行が悪くなりがちといわれます。
この状態の血液は、細い血管を通りにくくなります。
そのため体全体の血行が悪くなり、とくに毛細血管の血流が減ってしまうことに。
すると、お肌に栄養が行き届かなくなり、新陳代謝の低下につながっていくのです。
お肌の表面である角質層の血行が悪くなると、顔色はどうしても「どんより」とくすんで見えてしまいます。
寝不足の日に顔が疲れたように見えたり、お肌がくすんで見えるのは、血行不良のために毛細血管に血が行き届かなくなっていることが原因なのです。
睡眠不足になるとお肌の新陳代謝が落ち、お肌が生まれる変わるサイクルが乱れてしまいます。
一般的にお肌は約28日で生まれ変わると言われていますが、このターンオーバーが正しく行われなければ、古い角質がはがれていかず表面に溜まっていく一方に。
角質が厚くなると透明感が失われてくすんで見え、肌がゴワゴワしてきます。
顔は服などで覆われることがなく、常に紫外線やメイクといった刺激にさらされています。
お肌は刺激を受けるとメラニンを生成しますから、顔はメラニンが作られやすい場所でもあります。
新陳代謝が活発でお肌のターンオーバーが正常なら、メラニンはお肌の奥で作られ、角質と一緒にはがれていきますが、睡眠不足でターンオーバーが乱れるとメラニンを含んだ細胞はお肌に溜まっていきます。
シミ、ソバカスほどはっきりと色が変わるわけではありませんが、メラニンをため込んだ肌は全体的に暗くくすんで見えてしまいます。
お肌に透明感を取り戻すには、スキンケアよりも内側からのサポートが重要です。
そのためには、まずは睡眠不足の解消を心がけてみましょう。
一般的にお肌のコンディションを回復させるためには、「お肌のゴールデンタイムに寝るといい」といわれています。
これは、体のダメージを修復する成長ホルモンの分泌が、22時から2時の間にピークを迎えるから。
この間に睡眠を取ると、新陳代謝を活性化させお肌のターンオーバーを促すことができるからです。
しかし忙しい現代人にとって、22時までに就寝するのは難しいもの。
最新の研究では、必ずしも22時までに就寝する必要はなく、睡眠の質のほうが大切だということが分かってきました。
寝ついてからの3時間が、人間は最も深い眠りに落ちる時間帯。
この時間帯にしっかり体を休めることができれば、ゴールデンタイムでなくても成長ホルモンは分泌されます。
日中に適度な運動をする、ゆっくりお風呂につかる、就寝前に飲食やスマホ、パソコンを利用しないなど、眠りの質を高めるように心がけることが、お肌のくすみを解決するための近道といえるでしょう。