美しい肌をキープするためには欠かせないスキンケアですが、ターンオーバーの周期に合ったケアを行わなければ、その効果を感じにくくなってしまうことがあります。
「毎日きちんとケアをしているし、角質ケアも定期的にしているのに、お肌がキレイにならない!」と思っている方は、もしかしたらターンオーバーの周期を無視したスキンケアを行っているのかもしれません。
毎日のケアを無駄にしないためにも、自分のターンオーバーの周期を知っておくことが大切です。
ターンオーバーの周期がいかにお肌にとって大切か、お話しいたします。
ターンオーバーとは、簡単にいうと「お肌の生まれ変わり」のことです。
お肌の表面には表皮と呼ばれる皮膚組織の集まりがあります。
この部分では毎日新しい細胞が生まれ、古くなった細胞はお肌の表面へどんどん押し上げられ、やがて角質となって剥がれていきます。
これがターンオーバーです。
ピーリングなどの角質ケアはこのターンオーバーをサポートするために行うわけですが、基本的にはお肌には自分で自分の角質を剥がれ落として、新しく生まれ変わる機能が備わっています。
ターンオーバーは、ある一定の周期で定期的に行われるため、私たちのお肌は常に新しく生まれ変わっているのです。
せっかくピーリングなどのスペシャルケアを行ってあげるのなら、この周期を意識することで、さらに高い実感を得られるはず。
ピーリングはあくまでもお肌がもつ自然な再生能力をサポートするためのものです。
ほかのスキンケアもお肌の健康な機能を整えてあげるためのものなので、ターンオーバーの周期を無視してしまっては本末転倒なのですね。
ターンオーバーの周期は、広くは「約28日」と言われています。
ただし、これは目安であり、みんなが同じ周期でお肌の再生を繰り返しているわけではありません。
新陳代謝が活発な10代、20代であればこのくらいの周期で整うのですが、年齢、環境、生活習慣等の個人差により、ターンオーバーの周期は大きく変わってきます。
例えば40代では、加齢による新陳代謝の低下で、20代と比べて1.5倍から2倍の周期になってしまうこともあるそうですよ。
「自分の年齢×1.5」という式で、実際のターンオーバーの周期に近い日数が計算できるので、今後のスキンケアに活かしてくださいね。
では、このターンオーバーの周期を最大限に活かしたケアとは、具体的にどういうものでしょうか?
まず心がけてほしいのは、「周期が1周するまで、同じケアを続けてみる」ということ。
育ち始めた角質が表面に出てくるまでのサイクルの間、じっくりケアを続けてみましょう。
それは、新しく生まれた角質に手厚いケアをしてあげながら、すべての角質が生まれ変わるのを見守るということになります。
美容液を1本じっくり使ってみる、クリームをいつもより丁寧にすみずみまで使ってみる……こんな簡単なことで構いません。
まずは「続けること」を大切にしてみましょう。
また、ケアをしすぎないことも大切です。
ピーリングなどの角質ケアには商品ごとに規定された使用頻度があります。
基本的にはそれにしたがって行えば大丈夫ですが、効果をなかなか感じられない場合には規定回数以上を使いたくなりますよね。
しかし、あまりケアしすぎると、ターンオーバーが早まり過ぎ、未成熟な細胞が表面に押し上げられてゴワゴワした状態になってしまいます。
未成熟な肌細胞は水分を保つのも難しく、乾燥肌の原因に。
正しいターンオーバーの周期をキープするためにも、日頃は十分な保湿ケアで健康な肌状態を保ち、ピーリングなどのスペシャルケアは使用頻度に気をつけて使ってくださいね。
正しいケアで芯から美しいお肌をキープしましょう!